素直な心になりたい

 

 上司から松下幸之助さんの本を教えてもらった。曰く、素直な心がとても大事とのこと。

 「素直な心になるために」を読んだ。読むだけでは足りない。実践してこそ、分かったといえる。言ってることは、頭で理解するには難しくない。うんうん、そうだよね、となる。けど、自分の行動に伴っているか?イエスとは言えない。

 

 <素直な心の意義について>

 よいものはよく、悪いものは悪い。今、何がいいものなのかを考えて、行動する。自分にとっての利害ではなく、誰かを貶めるのではなく、ただ万人にとってよいと思われるものを推奨し、実践していく。お互いに協力して、よりよい生活、よりよい心で栄える。個人的にはそのように受け取ったが、具体的な指針や全体像が分からないので、受け売りになっていると思う。

 

 <素直な心の内容十か条>

 ◎私心にとらわれない

 この判断は、相手のためになるのだろうか?自分にとって都合がいいだけではないだろうか。相手は困らないだろうか?誰かのためになるのだろうか。逃げではないか?考えるべきことを考えないようにしてはいないか?

 ◎耳を傾ける

 相手の言葉をきちんと聞いたか?意味が分かるように理解したか?伝えてくれようとしていることを、たとえ意見の相違があっても、しっかりその意見を、その意図を聞いたか?

 ◎寛容

 相手が失敗した時、うまくいかなかった時、責めはしなかったか?自分が失敗した時、厳しく当たらなかったか?うまくいかないことがあった時、いらだちはしなかったか?

 ◎実相が見える

 物事をありのままに見たか?本当に大事なことは、本当のことは、何なのかを感じたか、考えたか?何か、自分なりの意見があって、それに当てはめようとして物事を見ていないか?自分が考えたいことだけ考えて、考えたくないこと、知らないことはほっておいて、物事を見ていないか?

 ◎道理を知る

 物事の道理。ことの進む順番。こうしたら、きっとこうなるだろう。考えたか?自分の行動がどんな影響があるのか、考えたか?色んな立場から、何がすべきで何がすべきでないか、考えたか?

 ◎すべてに学ぶ心

 自分に得意なところ、良いところがあるように、誰しも得意なところ、良いところがあるのに、それを見過ごしてはしなかったか?誰かを勝手にくだらないと決めつけなかったか?透明な眼で、判断したか?良いところを取り入れたい、謙虚な気持ちで向き合ったか?

 ◎融通無碍

 いじっぱりで、固執してないか?あるがままに対応方法を考えたか?それが本当に正しいのか?

 ◎平常心

 慌てなかったか?自分の心にとらわれなかったか?

 ◎価値を知る

 よいものはよいと受け止めたか?

 ◎広い愛の心

 困っている人を見て見ぬふりしなかったか?自分の心をとりあえず優先していないか?